2019年03月20日

『ファイフステル・サーガ』シリーズの現状とpixivFANBOXのお話

ファイフステル・サーガ3文庫版発売から一月経ち、amazonなどで電子書籍版も発売となりまして。どこかでこの不景気な話はしなければならず、散々迷いましたがこのタイミングで申し上げます。

3巻のあとがきにも書きましたが、『ファイフステル・サーガ』シリーズはぶっちゃけ売り上げ的に続刊が怪しく、ようするに打ち切りの危機にあります・・・。

「ライトノベルオンラインアワード」では新作部門・新作総合部門・総合部門の三冠を頂き、その際には今人気のVtuberであるところの本山らのさんにご紹介頂いたり、「好きラノ」ブログ部門では5位、「このライトノベルがすごい」新作部門でも15位を頂いたりと多くの方にご支援頂きながらこの体たらくと、申し訳ない限りです・・・。

実際、去年の新シリーズの中では電子書籍の売り上げはトップクラスだったそうで、その結果として二巻のあとがきでは編集部公認で「売り上げは悪くない」と書けました。ですがようするに電書の売り上げは好調でも、書籍の売り上げが伸びませんでした・・・。

一つだけ誤解のないように申し上げておきたいのですが、「だから紙で買ってくれ」と言うつもりはありません。業界的な機微はさておき、少なくとも私個人は電子書籍が大好きですし、あの利便性を知ってしまうと紙には戻れないお気持ちはよく分かります。

ただ、今ライトノベルは一年で2000冊以上出てるらしく、そうなるともちろん発売から一週間も経てば大体の本は書店から姿を消さざるを得ません。
つまり書籍で一定数売れる作品が生き残れる時代というわけで、本シリーズはそうならなかったというだけの話です。大事なことなのでもう一度言います(いや本当は言いたくないんですが)。もっと売れる書籍を作れなかった我々製作サイドの失態が全てです。

とはいえ電書を含めると多少は売れてるのは間違いなく、またご支持してくださる読者様がいる以上、筆者としてもそうカンタンに「はい打ち切りです」と言いたくはありません。

特に『ファイフステル・サーガ』シリーズは私にとって印税もらえる本ちょうど50冊目という節目にありまして。その作品で『ライトノベルオンラインアワード』や『このライトノベルがすごい』で高い評価を頂けたことは純粋に嬉しいんですよね。

しかしながら、いかんせん電書が売れても紙が売れないと初版部数は猛烈な勢いで下がるという、読者の皆さまには関係ない事情がありまして。極端な話、続刊可能な売り上げに到達していても、売れた部数の2割が電書だったとすると、書籍の消化率は単純計算で最低2割落ちわけです(もちろん重版がかかれば別ですが、本シリーズはそこに至れませんでした・・・)。

こうなると続編の初版部数は2割以上減っていきます。しかもシリーズが進めば進むほど・・・。
作家にとって初版部数はセーフティネット的な側面があり(注:人に依ります)、編集部からも4巻を出せなくもないと言われているものの、ぶっちゃけ現状の部数では生活がままなりません。デビューしたばかりの頃なら後先考えずに書いてたんですが・・・・。

ただ逆に言えば、生活の方の担保ができれば続きは書けるということです。
というわけで私としても当面悪あがきは続けようと思います。
具体的に言うと、お時間を頂きたいんですね。なぜ時間があれば解決できるかというと、まず時間が経てば電子書籍の売り上げが分かり、損益分岐の判断ができます。

また、幸い今はゲームシナリオやゲームシナリオディレクターのお仕事をいくつか頂いているのでそっちで生活が担保できるまで待って頂ければなんとかなる可能性があるんですね。

(もちろんライトノベルは期間が空けば空くほど続刊の売り上げは低下する傾向にあり、編集部の判断がいよいよ厳しくなって、待って頂いた結果やっぱりダメになる可能性はまったく否定できないんですが)

それともう一点、この機会にpixivFANBOXの方を始めることとしました。
『ファイフステル・サーガ2』で削除された初夜シーンを公開するのは、もう今しかないと思いまして。

pixivFANBOXの支援コース最低金額である100円でもご加入頂ければ、すべてのコンテンツが閲覧できるようにしています。
「本来なら本に入っていたものだから無料公開すべき」というご指摘はあるかもしれませんが、
「結構ページ数があるのでこの分が入ってたら間違いなく本の値段が上がっていた(数十円レベルではありますが)」
「未成年には見せられない(pixivFANBOXは年齢制限が可能でした)」
という理由でこのような形での有料公開とさせて頂きました。何卒ご容赦ください。

なお、他にも「今後、本を出す度にプレゼントするプラン」や、「あなたの小説を読んで面白いと判断したら担当さんかゲームシナリオのお仕事を紹介するプラン」なども用意してみました。
もし興味をもっていただけましたら是非こちらをご覧ください。
https://www.pixiv.net/fanbox/creator/38823876

というわけで、繰り返しになってしまいますが「ファイフステル・サーガ」第4巻につきましては、決して諦めてはおりませんのでしばしお時間を頂ければ幸いです。みんな大好き(筆者含む)コルネリウスが活躍する巻ですし・・・!
posted by 師走トオル at 17:01| 日記