2015年05月03日

『僕と彼女のゲーム戦争』最新巻発売のお知らせ

『僕と彼女のゲーム戦争』最新8巻の発売日が5月9日と迫ってまいりました。
アマゾンなどでもすでに取り扱いが始まっているようでして、毎度の言い回しで恐縮ですが、機会があればお手に取っていただければ幸いです。

表紙はこんな感じです。
game08.jpg
ちなみに今回作中で登場するゲームは、電撃FCこと『電撃文庫FIGHTING CLIMAX』、そしてこの表紙をご覧になってお気付きの方もおられると思いますが、LoLこと『League of Legends』の二本です。

LoLというゲームは現時点では全世界でもっとも流行ってると言い切ってもおかしくないゲームです。そのLoLで初心者の主人公たちがどう学びどう戦っていくのか、ご注目いただければ幸いです。

なお、電撃FC扱うに当たりましてはプロ格闘ゲーマーの板橋ザンギエフさんに、LoLにつきましてはプロチーム『DetonatioN FocusMe』所属のCerosさんにご指導・ご監修いただきのました。この場をお借りして御礼申し上げます。


ちなみに、余談ですが。

LoLでは世界規模で多くのプロプレイヤーが活躍していることで有名ですが、今年になって日本でも前述したプロチーム『DetonatioN FocusMe』が本格的に活動を開始したことも話題になりました。同チーム所属メンバーは専用のゲーミングハウスを与えられ、寝食を共にしつつLoLの練習に励むという日々を送っています。

彼らは日本のLoL公式大会LJLでも見事優勝を飾り、先日トルコで行われたLoLの世界大会にも出場しました。
残念ながら同大会での成績は一勝六敗と決してよかったとは言えません

ただLoLというのは日本での正式展開がまだ、つまり日本専用サーバーがないんですね。日本のLoLユーザーはほとんどが北アメリカサーバーなどでプレイしてるのですが、当然ながらPing、つまり通信速度がよくありません。格ゲーで言えば常に日本人だけ数十フレームの遅延があるような状態です。

世界大会に出れば、当然遅延はなくなりますが、逆にいきなりゲーム速度があがったかのような環境でのプレイを強いられることになります。特にLoLは一秒がすべてを決めるゲームですので、この環境の激変は相当なハンデだったことでしょう。

日本チームはその対策のため、わざわざアメリカへ飛んで遅延のない環境での練習を重ねてきたそうです。ですが十日足らずの練習期間でその環境に慣れるのは至難だったでしょう。

おまけに初の世界大会です。
どんなスポーツであっても初めて世界大会に出場して優勝した、なんて話はそうはありません。それどころかよく一勝をもぎとってくれたものだと個人的には思います。なにせ日本サーバーがない日本のチームであっても、勝てることをまずは証明してくれたわけですから。


そんなわけで。
日本のeスポーツはなにもかもが発展途上です。それでもこうしてゲーマーにプロという道が開きつつあるわけですし、今しばらくは日本全体のeスポーツの成長を見守ってみるというのはいかがでしょうか。
posted by 師走トオル at 18:33| 日記